歯医者が教える自宅で口内炎を早く治す方法と歯医者に行くべきケース

1週間前にできた口内炎、いつもならすぐに治るのに今回は治らないと心配になっているのではないでしょうか。

口内炎は通常1、2週間で治るので、1週間過ぎると痛みも減り、徐々に治るはずです。いつもより治りが遅い場合には、まずは早く治るように回復を助けてあげる必要があります。しかし、2週間過ぎても治らない場合は通常の口内炎ではない可能性があります。

通常の口内炎は体力の低下などで起こるのですが治らない口内炎はウイルスやカンジダ菌が原因の場合があります。また、1か月も治らない口内炎は口内炎ではなく、歯根嚢胞(しこんのうほう)や癌も疑う必要があります。

今回は治らない口内炎の治し方をお伝えします。

時間の経過による治療法

口内炎は多くの場合、自宅で改善してしまうことが多いですが、長期間治らない場合には歯医者で確認してもらう必要があります。

口内炎を自宅で治す5つのステップ

STEP1 1日8時間の睡眠

口内炎は体の抵抗力が低下した時にできます。多くの場合、睡眠不足や疲労が原因です。まず、睡眠を取ることで体の抵抗力を回復させます。1日8時間の睡眠を3日間行ってみてください。体の中の抵抗力が改善し、口内炎の痛みが取れてくるはずです。

STEP2 1日4回の口内炎の薬を付ける

ケナログなどの口内炎の薬を歯茎に毎食後と寝る前に1日4回適切に使ってください。口内炎の薬は口内炎を覆うように使うため薬を使うだけで痛みが軽減します。市販で多くの口内炎の薬が販売されているので、自宅に常備しておくのもいいでしょう。

ケナログやアフタゾロンなどの軟膏

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ケナログAは歯医者で処方されるアフタゾロンと同じ成分のステロイド剤で高い効果の薬です。口内炎の部分を軽くティッシュで唾液を拭い、指や綿棒で口内炎全体を覆うように付けます。薬を刷り込む必要はありません。主成分はトリアムシノロンアセトニドで副腎皮質ステロイド剤の一種です。

添付文書 http://www.bms.co.jp/patient/pdf/KLA1401.pdf
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ケナログやアフタゾロンなどの軟膏の使い方

口内炎ができてしまったところをティッシュなどで乾燥させます。口内炎の部分に軟膏を覆うようにつけます。擦りつけないように口内炎を軟膏で保護する感じでのせてください。そのまま30分程度飲食を控えてください。1日3〜4回繰り返すと痛みを早く取ることができます。

STEP3 1日3回食後のビタミンB2の補給

口内炎はビタミンB2やビタミンCの不足によって起こりやすくなります。食事からビタミンB2を取るにはレバーや青魚などに多く含まれます。しかし、歯茎に口内炎があると食事も取りにくくなるため、サプリメントで補給してください。簡単な食事でもいいので食後30以内にサプリメントを補給することによって、胃や腸が活性化していて、吸収率も高くなります。

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チョコラBBプラスは口内炎や肌荒れに特化した薬で、体に吸収されるスピードも早いためお勧めです。成人のみ15歳以上、1日2回、1錠を朝夕食後に水と一緒に飲み込みます。

添付文書 http://www.eisai.jp/api/data/di_otc/28125563/pi.pdf
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STEP4   漢方薬をつかう

口内炎は体の神経や胃などの内部の不調によって起こることがあります。口内炎が治りにくい場合は口の中だけでなく体全体を治していく必要があります。漢方は体の中から口内炎を治します。また、近年では歯医者でも漢方薬を処方してくれるところもあり、下記の二つは歯科で保険適用もされている漢方です。全ての歯医者で取り扱いをしているわけではありませんので、かかりつけの歯医者で確認してください。

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みぞおちあたりのつかえ感や吐き気、食欲低下、下痢等がある場合の「急性・慢性胃腸炎」「胃下垂」「神経性胃炎」で口内炎も同時にある場合におすすめです。

添付文書 http://www.tsumura.co.jp/products/pdf/jp/PI_N-014_304014.pdf
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体力は中等度以上でのぼせ気味で顔色は赤っぽく、イライラする傾向のある方の「胃炎」「二日酔い」「不眠症」「神経症」などと一緒に口内炎がある方におすすめです。

添付文書 http://www.tsumura.co.jp/products/pdf/jp/PI_N-015A_306015.pdf
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 STEP5 1日3回の丁寧な歯磨き

口の中は多くの細菌が存在します。歯茎にできた傷に口の中の細菌が感染して口内炎ができます。1日3回毎食後、丁寧な歯磨きをすることによって歯茎の口内炎の痛みを治すことができます。特にデンタルフロスや舌ブラシにも口の中の細菌を減らすには効果的な方法です。

STEP6 1日3回の食事の時、刺激物を避ける

歯茎の口内炎の痛みを減らすには刺激を避けることが必要です。1日3回のバランスのよい食事をしてください。ただし、口内炎が痛くて食事が取れない方はヴィダーインゼリーなど高カロリーのゼリーで体力の回復を行ってください。口内炎の痛みが軽減してきたらビタミンが多く含まれる食事をしてください。

1週間治らない口内炎を歯医者で治療する方法

歯や入れ歯など口内炎の刺激になっているものを取り除く

詰め物が取れたり、入れ歯が合わなかったりしている部分は口内炎の原因になります。歯の治療や入れ歯の調整をして、歯茎や舌に刺激が加わらないようにします。

レーザーを当てる

歯医者にあるレーザーを口内炎に当てると痛みが早く取れます。レーザーの種類によって表面を一層焼くものや、内部の痛みをとるものもあります。保険診療内で数百円程度で行うことができます。

ビタミン注射をする

高濃度のビタミン注射をすることによって口内炎が早期に治ります。口内炎の原因にビタミン不足があります。直接ビタミンを体に入れることによって、口内炎が治りやすくなります。歯科では保険診療外で数千円程度、医科では保険診療で行える場合もあります。

2週間治らない口内炎の治療法

早めに歯医者への受診をお勧めします。

歯医者で虫歯や入れ歯を確認してもらう

虫歯で歯が尖っていたり、入れ歯が歯茎に強く当たっていると潰瘍性口内炎(かいようせいこうないえん)になることがあります。潰瘍性口内炎が進行すると粘膜の表面だけでなく、深くまで組織が壊死(えし)してしまう壊死性潰瘍性歯肉口内炎になってしまうことがあります。
特に虫歯で欠けてしまった歯を放置したり、治療中の歯、新しい入れ歯を入れた後などに起こりやすいのですぐに歯医者で確認してもらう必要があります。

ヘルペス性口内炎の可能性を疑う

ヘルペス性口内炎はヘルペスウイルスによって起こるもので、水泡(すいほう)が破れて頬や舌、歯茎に潰瘍(かいよう)を作ります。自然に改善するものが多いですが、内科等の受診で抗ウイルス剤を投与してもらうことによって改善が早くなります。

カンジダ性口内炎を疑う

カンジダ性口内炎はカビ菌の一種であるカンジダ菌によって起こる口内炎です。カンジダ菌は口の中にごく少量いる菌ですが、体の抵抗力が弱くなったり、抗生物質を長期間使用していたりすると、急に増え口内炎や口角炎、偽膜(ぎまく)などを作る真菌です。治療は抗真菌剤や免疫力の回復によって改善します。

1か月治らない口内炎の対処法

治らない口内炎が1か月続くと、口内炎でない可能性があります。

歯根嚢胞(フィステル)を疑う

歯根嚢胞(しこんのうほう)とは歯の根の先にできた膿の袋で、根の先の袋から膿が出ている状態をフィステルと言います。口内炎との違いは触っても口内炎のような強い痛みはなく、膿が出てくることがあります。フィステルは口内炎のように見えたり、おできのように見えたりします。根の先の膿が出るとしぼんだり、溜まると膨らんだりします。歯医者で歯の根の治療の根管治療が必要です。

白板症(はくばんしょう)を疑う

白板症は舌や歯茎にできる白い板状の状態です。早急な処置は必要ありませんが癌に変わる可能性のある状態です。口内炎との違いは触っても痛みはなく、硬い感じがします。歯医者で確認後、口腔外科で経過観察か切除が必要となります。

癌を疑う

舌の横にできた口内炎が2週間治らなければまず癌を疑ってください。口の中にできる55%は舌癌です。初期に発見できれば90%の確率で助かる可能性があります。口内炎との違いは初期の癌は触っても痛みはなく、硬いしこりのようなものがある感じがします。

まとめ

口内炎が治らなかったらまず歯医者に相談してください。口の中に原因があれば対応してくれますし、体の病気であれば医科を紹介してくれます。また、口内炎でなければ根の治療や口腔外科を紹介してくれます。いつでもいけるかかりつけの歯医者があれば安心です。