舌痛症とは?疑われる症状となりやすい人、医療機関別の治療法と薬

舌痛症とは

舌痛症とは口の中の粘膜に出る痛みで、ヒリヒリ、ピリピリ、灼熱感が1日2時間以上で3ヶ月以上続くものす。正確には舌だけの痛みですが、口の中の頬や歯茎などに出る痛みも舌痛症と呼ばれます。症状が出ている部分には腫れや炎症などといった変化は認められません。原因は不明です。舌痛とは何らかの原因がある痛みで、その中の原因が不明なものが舌痛症となります。

舌痛症の症状

  • 左右両方に起こりますが、片側だけに起こる場合もあります。
  • 舌の表面がピリピリ,ヒリヒリした,灼 けるような痛みがあります。
  • 舌や上顎、唇、歯茎などに起こります。
  • 食事によって痛みが和らぎます。
  • 見た目には痛みが出ている部分の変化はありません。
  • 味覚障害や口腔乾燥を伴うことが多いです。

舌痛症になりやすい方

舌痛症の多くは更年期の女性に多く、原因はわかりませんが歯科治療の後に自覚される方も多くいます。

  • 舌痛症の頻度は0.7~3%です。
  • 男女比は1:8程度で女性の方が多く、特に閉経後の女性に多いです。
  • 心理的ストレスが多い方に起こりやすいです。

舌痛症治療の受診する診療科

舌痛には色々な原因があります。原因不明の舌痛症と診断されるには一つ一つの原因を確認して行く必要があります。

歯科

舌痛は虫歯や口内炎、歯ぎしり、くいしばり、尖っている歯などが原因で起こる場合があります。歯科で舌に刺激が加わるようなものがないか確認し、必要であれば治療を行います。また、口呼吸などが原因の場合もありますので、唾液量の検査や唾液腺マッサージなどで口の中の潤滑をよくする方法を指導してもらいます。

歯科での治療

  • 歯垢や歯石など衛生状態の改善
  • 舌苔などの除去
  • 歯ぎしりや食いしばりなどの確認
  • 歯や被せ物などが尖っていないかどうかの確認
  • 唾液量の検査や唾液腺マッサージの方法
  • 歯科材料アレルギーの確認
  • 口腔内乾燥に対してはサリベートなどの口腔内スプ レーの処方

 

口腔外科

口の中の粘膜に炎症や腫瘍など舌に影響があるような病気がないか口腔外科で確認します。また、三叉神経痛など神経通が原因で起こる場合もあります。

口腔外科での治療

  • 炎症や腫瘍、がんなどの確認
  • 神経痛や帯状疱疹などの既往
  • 扁平苔癬(へんぺいたいせん)や口腔カンジダ症の検査
  • ウイルス性の感染症の検査

内科

内科では血液検査などで貧血や口腔乾燥を起こす薬などが舌痛を引き起こしていないか確認します。

内科での治療

  • 口の中を乾燥させる糖尿病やシェーグレン症候群の検査
  • 鉄や亜鉛の欠乏症や貧血
  • 脳血管障害やギランバレー症候群等の中枢神経障害
  • 口腔乾燥などを起こす薬剤の服用
  • ビタミン剤や鉄剤の処方

心療内科

舌痛症は心理的要因もあり、心療内科での受診を勧めれれることもあります。

心療内科での治療

  • 心因性の原因の確認
  • 抗不安薬、抗うつ薬による舌痛症の改善の確認
  • 薬による口腔乾燥の確認
  • 抗不安薬や抗てんかん薬、抗うつ薬の服用

漢方医

西洋医学では改善できない場合に漢方など東洋医学で治療を行います。漢方では舌で体の不調の変化を確認し、診断を行います。漢方薬で舌痛症の改善が見られた、報告も多く発表されています。

漢方医での治療

  • 舌診
  • 漢方薬の処方

ペインクリニック

舌痛症はそもそも原因がわからない舌の痛みです。痛みが取れない場合には痛みのコントロールを行うためにペインクリニックで治療を行います。

ペインクリニックでの治療

  • クロナゼパムの局所療法やαリポ酸の処方