歯医者で行う歯のクリーニングの費用・頻度とセルフクリーニングの方法

近年歯医者で歯のクリーニングを定期的に受け、歯を綺麗に保っている方が増えています。歯医者で受けるクリーニングは自分では落としきれなかった歯垢やステインなどを歯医者の器械を使って、綺麗にすることです。自分でみがき残した歯垢をそのままにすれば歯石となり、歯周病を悪化させる原因になります。

毎日の歯ブラシやデンタルフロスで毎回100%の歯垢を落とせる人は歯医者でもほとんどいません。そのため歯垢がいつも同じところに残ってしまうことが多く、これが虫歯や歯周病の原因となるのです。

歯医者で行うクリーニングは歯科衛生士という国家資格を持った予防を専門とするものが、専用の機材を使って歯垢を取り除くことで自分自身では落としきれない歯垢を取り除くことです。

今回は歯医者で行うクリーニングについて紹介します。

歯のクリーニングとは

歯のクリーニングとは歯医者で国家資格を持った歯科衛生士が自分自身で磨ききれていない歯垢を専門の機械で取り除くことです。歯のクリーニングでは歯垢やステイン、歯垢からなったばかりの歯石などを取り除きます。

また、歯垢を付きにくくするために歯磨きの改善や歯の表面をツルツルにして歯磨きをしやすくすることも行います。

【クリーニングで取るもの】歯垢、ステイン、軟らかい歯石などを取ります
【痛み】 ほとんどありません。
【通院回数】1、2回程度です。
【通院間隔】1〜6ヶ月間隔、一人一人の歯磨きの方法によって変わります。
【費用】保険診療3割負担の方3〜4千円、保険外診療の場合1〜1.5万円程度です。
(クリニックによって保険診療と自費診療の場合がありますので、事前に確認をしてください。)

歯周病の状態 回数 費用(保険診療3割負担の場合)
クリーニング 歯周病が初期の状態 1、2回 3〜4千円程度
歯石除去 歯周病が管理されていない状態 3〜6回 2〜3千円程度
メンテナンス 歯周病の治療が終わり、維持していく状態 1回(1〜3ヶ月おき) 3〜4千円程度

クリーニングに行くべき歯周病のリスク別頻度

歯周ポケットが全て3mm以内の方は半年に一度

全ての歯周ポケットが3mm以内の方は歯茎が健康です。しかし、歯周病は静かなる病気と呼ばれ、気づかないうちに進行してしまうことが多いのです。半年に一度、定期的に歯科検診を受けることによって歯周病を予防することができます。

4mmの歯周ポケットが数カ所ある方は3、4ヶ月に一度

4mmの歯周ポケットがある場所は歯ブラシやデンタルフロスで磨いても、歯周ポケットの中まで磨くことができず、細菌が残ってしまいます。これ以上歯周ポケットが深くならないように3、4ヶ月ごとの歯科検診で歯周ポケット内の細菌を取り除く必要があります。

5mm以上の歯周ポケットがある方は1、2ヶ月に一度

5mm以上の歯周ポケットの中には嫌気性菌(けんきせいきん)と言って歯周病菌の中でも悪性の強い菌が存在します。この嫌気性菌は名前のごとく空気には弱い細菌です。そのため、毎月歯周ポケット内を洗浄し、空気を送り込んでこの嫌気性菌の活動を弱めて、歯周病の悪化を防ぎます。

歯石除去との違い

歯のクリーニングは歯周病の進行が少なく、口の中も健康な方が行います。それに対し、歯石除去は歯周病が管理させていない状態の口の中で、歯の周りについている歯石を数回に分けて取り除くことです。歯石は歯茎の中にまで広がっており、歯石に振動を当て砕きながら取り除きます。歯石は3〜6回程度に分けて取ります。

【歯石除去で取るもの】歯の周りの歯石、歯茎の中の歯石を取ります。
【痛み】痛みある場合には麻酔を行います。
【通院回数】3〜6回程度です。
【通院間隔】1〜2週間程度です。
【費用】保険診療3割負担の方2〜3千円程度です。

歯のメンテナンスとの違い

歯のメンテナンスは歯周病治療が終了し、歯周病の状態が悪化しないように維持していくためのものです。主に自分では取り除くことのできない深い歯周ポケット内の細菌を、専用の器具で振動を与えながら減らします。

【メンテナンスで取るもの】歯周ポケット内の細菌を取ります。
【通院回数】1回です。
【通院間隔】1〜3ヶ月程度です。
【費用】保険診療3割負担の方3〜4千円程度です。

歯医者で行うクリーニングの手順

初めて行く歯医者の場合や歯医者に行く期間が開いてしまっている方は、歯周病の状態を確認するために歯周病の検査を行い、歯茎に問題がないか確認してからクリーニングを行います。定期的にクリーニングをされている方は検査資料が残っているため、すぐにクリーニングを行います。

STEP1 歯周病の検査を行います

歯周病のポケット検査やレントゲン検査を行い、歯周病の進行度合いや親知らずの有無などを確認します。歯周ポケットが深い方に安易にクリーニングを行うと、クリーニング後に歯茎が腫れたりする場合があります。

STEP2 クリーニングを行います

歯のクリーニングを行います。クリーニングは歯の表面に付いた歯垢の塊や着色を取り除くため痛みもなく、出血も少ない治療です。クリーニング後には歯を強化するフッ素や歯の表面をツルツルにするミネラル成分を歯に補うとより効果的です。

最新の方法:アミノ酸パウダーによるクリーニング

アミノ酸は体を構成する成分の一つです。歯石を取った後の歯に吹き付けることによって、歯の表面を傷を付けずにクリーニングを行うことができます。少し甘い感じがしますが、体に入っても問題が起こらない成分です。

クリーニング後に行う効果的な成分

クリーニングで歯の表面が綺麗になった時にミネラルやフッ素を取り込むと効果的に歯を強化することができます。

表面の傷を修復するトリートメント

着色は歯の表面の細かい傷につきやすく、付きやすい人はクリーニングしてもすぐに戻ってしまいます。戻りやすい人はリナメルトリートメントがお勧めです。リナメルトリートメントは歯の表面の傷を歯と同じ成分のアパタイトで修復し、歯の表面をツルツルにして着色がつきにくくします。3,4回繰り返していくとトリートメントが傷を修復し、汚れが付きにくい歯にしてくれます。

歯を強化するフッ素塗布

フッ素は歯の表面のエナメル質と結びつき、より虫歯菌に強いフルオロアパタイトとなります。クリーニングで歯の表面を綺麗にした後に塗布することで、歯に取り込みやすくなります。

歯医者で行うクリーニングの6つの疑問

茶色くなった歯の着色は取れますか

きれいに取れます。紅茶やコーヒーなどを好む人はどうしても歯の表面に着色が付きやすいものです。歯医者で行うクリーニングではきれいに着色を取ってもらえます。特に歯の表面に細かな傷が多い人は着色しやすい傾向にあります。

煙草のヤニは取れますか

全てを取るのは難しいです。煙草のヤニは他の着色より強固にこびりついています。取ったそばからすぐにタバコを吸ってしまえばヤニは付いてしまいます。多少はきれいにできますが、全てを取り去ることは難しいです。

ざらざらする歯石は取れますか

できたての軟らかい歯石はクリーニングで取ることは可能です。
しかし、歯周病の進行の原因となる歯石が多量に付いている場合は歯周病の治療として歯石除去を行う必要があります。また、歯茎の中まで付着してしまった歯石は麻酔をして取り除く場合もあります。

クリーニングの回数はたくさんかかりますか

クリーニングは1、2回で終わります。特に定期的にクリーニングを行われている方は1回で終わる子tができます。歯石が多量に付いている方はクリーニングではなく歯石除去を行う必要があり、数回に通院が必要です。

クリーニングの料金はいくらぐらいですか

保険診療3割負担の方3〜4千円、保険外診療の場合1〜1.5万円程度です。

クリーニングではどんな効果が得られますか

歯の表面に付着している汚れや着色を落とすだけでも歯の本来もつ白さや輝きを取り戻せます。歯をキレイに磨き上げることにより歯表面がツルツルして爽快感が得られます。歯垢や歯石を除去することにより歯周病の進行を止められたり、口臭の予防にもなります。何よりお伝えしたいのは、手をかければかけるだけ歯は答えてくれるということです。歯周病は20代から進行します。定期的にクリーニングを行い歯石を除去して健康な歯を維持していってください。

自宅でおこなうセルフクリーニング

いくら定期的に歯科でクリーニングを受けていても日々のお手入れをおろそかにしていたのでは意味がありません。歯も肌や髪と同じようにキレイに保つためには毎日のお手入れも大切です。歯科で行うクリーニングのようにはいかなくてもご自身で行うセルフクリーニングで歯の健康を維持しましょう。

これが肝心!歯ブラシでのブラッシング

歯ブラシは歯の表面のエナメル質や、デリケートな歯ぐきを痛めないためにやや柔らかめの物を使用してください。たまに固い歯ブラシでガリガリ磨かないと磨いた気がしないという方もいらっしゃいますが、歯ぐきが下がり知覚過敏の原因になってしまうのでおススメはしません。歯ブラシの交換時期としては毛先が開いてきた頃や1か月に1度の交換をおススメします。

まさにかゆいところに手が届くタフトブラシ

 

タフトブラシって聞いたことがありますか?以外と知られていない歯ブラシです。日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは80%の人が使用している補助歯ブラシです。形は細めの柄に三角のブラシがついています。そのため「ポイントブラシ」とも呼ばれています。タフトブラシはその独特な形から普通の歯ブラシでは磨きにくいところが磨きやすくなっています。歯と歯の間の根本の部分や一番奥の歯の裏が特に磨き残しが多い部分なのでこの歯ブラシを使えば簡単に磨くことができます。当院がオススメするのは、プラウトという歯ブラシです。他のタフトブラシより歯垢除去力が抜群に良いと歯科衛生士の中では言われています。かかりつけの歯科で販売していない場合はインターネットで購入できます。

デンタルフロスで残ったプラークを落とそう

虫歯や歯周病の多くは歯と歯の間から始まります。しかし、日本ではまだ歯ブラシだけしか使っていない方が多いようです。歯ブラシでプラークが取れる割合は60%、デンタルフロスを使えば80%までプラークを取ることができます。残り20%は歯医者でのクリーニングです。

仕上げのフッ素

フッ素配合の歯磨き粉を使用した場合の虫歯予防率は、2年間の使用で20〜30%と言われています。フッ素にはプラークが作る虫歯の原因菌の働きを弱めたり歯の再石灰化を促したりする働きがあります。今市販の歯磨き粉のほとんどにフッ素が配合されているので使用をおススメします。歯磨き粉では磨いた後にゆすいで流れてしまうので歯みがきの後にジェル状のフッ素を塗るか、洗口剤でお口全体にフッ素を行きわたらせてあげるのも効果的です。

歯科で行うクリーニングと自宅で行うセルフケアの違い

  歯科で行うクリーニング 自宅で行うセルフケア
歯垢(プラーク)除去
歯石除去 ×
着色除去
料金 1回約3000円 約100円〜

クリーニングの輝きを持続させるお勧め歯磨き粉

市販で販売されいる歯磨き粉でホワイトニング用歯磨き粉は歯の着色をつきにくくする成分が含まれています。

アパガードプレミオプレミアムタイプ 100g サンギ 1,728円(実勢価格1,590円)

アパガードに含まれている薬用ハイドロキシアパタイトは、歯垢を吸着除去することによって歯の表面のステインを落とし歯を白く見せます。また、このハイドロキシアパタイトは歯と表面のエナメル質と成分が同じため、歯の表面の傷を修復し、ツルツルにすることによって歯垢が歯に付きにくくする効果もあります。

メーカー説明 http://www.apagard.com/about/detail/benefit.html
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ブリリアントモア フレッシュスペアミント 90g ライオン 1,026円(実勢価格943円)

ブリリアントモアに含まれているピロリン酸ナトリウムが歯垢をイオンの力で取り除きます。歯にがっちりとついているステインをピロリン酸ナトリウムのマイナスイオンが歯の表面のカルシウムのプラスイオンと反応して浮き上がらせ、ホワイトニング効果を高めます。

メーカー説明 http://www.lion-dent.com/client/products/basic/brilliant_more.htm
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ステインタイプの方がより効果を上げるためのポイント

電動歯ブラシを利用すると効果的です。ステインタイプでお勧めしている歯磨き粉を電動歯ブラシの弱いモードで使うと、歯医者で歯をトリートメントするのと同じ効果が得られます。力を弱めゆっくり電動歯ブラシを動かすと歯の表面がツルツルになり、よりステインがつきにくくなります。